FRAGRANCE JOURNALを買ってみた

現在、講座ビデオを消化しながら、メラニン阻害剤の対訳をとっています。

様々な論文をネットで検索して調べて進めていますが、その中でかなりの確率で「フレグランスジャーナル」という名前を文献の中で目にします。

フレグランスジャーナルとは?

アマゾンによると、

内外の香粧品(化粧品・トイレタリー)の動向をはじめ、法規制問題、安全性問題、学会・工業会情報、新原料・新機器・新製品情報、特許情報など香粧品(化粧品・トイレタリー)に関するあらゆる最新の情報を提供しています。世界的に著名なChemical Abstractsにも抄録されている雑誌です。

とのこと。名前だけだとオサレなファッション誌っぽいですが、フレグランスのみならず、化粧品やトイレタリー関係の情報を得ることができます。

しかも4月号の特集は、「メラニン生成阻害メカニズムと美白剤開発」です。これは買うしかありません。

ということで、早速購入してみました。

読んだ感想としては、これはいい!と言うことです。最新のメラニン阻害メカニズムの情報に触れることができ、当業者の言葉の使われ方もわかります。

言葉の使われ方として私にとって目からうろこだったのは、例えば、controlの訳し方です。

いま読んでいる対訳では、「対照」と訳されているこの言葉ですが、フレグランスジャーナルを読んでいると「コントロールとしてPMA非添加のケラチノサイトも同様に調製した。」という記述が目に止まりました。

コントロールってなんだ?

1つの条件のみ変更し、その他条件は一致させるようにして、それにより所望の結果が得られるかどうかを検証するための実験を対照実験(またはコントロール実験)と言うそうです。

例えば、

・Aには検証したい成分を含ませる。

・Bにはその成分を入れないが、そのほかはAと同じ条件にしておく。

という、対照的なサンプルを作っておき、Aに含まれる成分が意図したとおりの結果となるかどうかを検証します。細胞など様々な要因で変化しやすい対象物には、このような実験が欠かせないとのこと。

ちなみに、Aに対して行う実験を、ポジティブコントロール、Bに対して行う実験をネガティブコントロールと言うそうです。

従って、上の文「コントロールとしてPMA非添加のケラチノサイトも同様に調製した。」というのは、PMAを添加したケラチノサイトに対し、PMAを添加していないケラチノサイトを調製し、それぞれの結果を対照させて、PMAが有効であるかどうかを検証した。ということなんですね。

なるほどね~。当業者の言葉の使い方もわかって一石二鳥ですね。

肝心の内容については別途まとめてみようと思います。メラニン界隈もなかなか面白い世界です!

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