2019年を振り返って
ありがたいことに、この間案件の打診のあった電気系の特許翻訳のオファーを受けた後、その翻訳会社からも継続的にジョブを頂くこととなりました。現在、特許翻訳の翻訳会社2社から案件を頂いています。
わたくしも新人翻訳者のご多分に漏れず、年末年始はお仕事一色になりそうです。現在の自分のキャパシティーを考慮して、ゆとりのあるスケジュールにはしているものの、あれよあれよと1ヶ月先まで仕事で埋まってしまいました。
今、わたしの机の上には、付箋がたくさん貼ってあるジョブの関連資料、蛍光マーカーがひかれた関連特許の束、買ったもののほったらかしになっている読むべき本、バインダーに閉じられるのを待っている記入されたノート、しまわれないで転がっているカラーペンなどでごちゃごちゃになった中に、「田部の生物基礎をはじめからていねいに」が後ろ向きに、雑に置いてあります。
そこには、
「あきらめなければ夢はかなう」
と書いてあります。今まで気にもとめませんでしたが、そう書いてあることにあるとき気がつきました。
「あきらめなければ夢はかなう」。なんと陳腐で使い古されすぎた言葉でしょうか。なんと気の抜けた、色あせた退屈な文字の羅列なのでしょう。昔のわたしだったら無視していたことでしょう。しかし、これは自分の身に本当に起こっていることなのです。
しかし、感慨にふけっている時間はありません。やることは、まだまだたくさんあります。ジョブの合間に数学のシリーズ(統計学)を始めましたので、後でまとめたいと思います。言語学についてもまだまとめていません。その後は法律です。
翻訳者としての現在のわたしは、まだ量産していく段階ではなく、より適した言葉、より理解しやすい理論の運び方について考えながら、よりよいものを生産していくという段階だと思っています。言葉を一つ一つ磨いていくような作業です。量産する段階は、こちらが充分できてからの方がいいのかなと思っています。
しかしながら、明日はもっといいものができる、そういう実感のもとで生きていけるということは幸せなことだと思っています。
翻訳者として、正確性はもちろんのこと、言葉を磨いてより洗練された言葉を選択していく。そしてこれを高速でやる。こうやって市場価値を上げていくしかありません。
一位以外は、一位じゃないんだ。
翻訳講座の諸先輩方の末席を汚さないように、上位数パーセントの翻訳者を目指すため、来年はさらに高レートの翻訳会社の合格を目指したいと思います。これはオリンピックの後の不況を見越して、早めに達成する必要があります。本当に、これから何が起こるのか誰にもわかりません。
いつか、好きなときに好きなように生きてみたいものですが、それはまだまだ先の話のようです。我が国に生きていて、そんな日が来るのだろうか。
これからの野望と展望
ところで、今回のアイキャッチ画面は私が最近行ってみたいと思っている場所にしてみました。スペインのビルバオにある、グッゲンハイム美術館というところです。ニューヨークにもあるのですが、こちらは10年前位に行ったことがあります。ここに行くことを目的に、来年は頑張ろう。
ちなみにNYのグッゲンハイム美術館はこちらです。セントラルパーク沿いにあります。フランク・ロイド・ライトの建築が美しいですね。

少し早いとは思いますが、今年の振り返りと来年の抱負でした。
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