(やっと始まった)ほんとうに長い旅の始まり

鈍行列車から大海原へ

以前受験していた結果がようやく届きました。ついに、特許翻訳のトライアル(電気・電子)に合格できました!

実は私、産業翻訳のトライアルには合格していたものの、特許翻訳のトライアルにはまだ受かっていなかったんです。OMG!!待望の特許翻訳のトライアル合格です!泣きそうです!!

しかし、トライアルに合格したからといって、実際に仕事が来るわけではありません。産業翻訳のほうもまだまだ、安定にはほど遠いです。全てが相対的にお金の価値観に収斂していく資本主義の世の中で、私の実力など、諸先輩方と比べたら生まれたばかりの子鹿レベルの戦闘力にすぎません。だからまだまだ刀を研ぎ、鎧を磨き、戦略を練り続けなくてはなりません。

生き延びるためには、更なる武器も仕込まなくてはなりませんし、頑丈な城壁を築く必要もあります。生きるということは何の因果か知りませんが、つまり戦いだということです。具体的に誰と戦うというわけではなく、自分との戦いなのです。

上の画像、”war”で画像を検索したら、バンクシーのグラフィティーアートが出てきたので使ってみました。彼の作品を見ていると、私たちがいかに奇妙で残酷な、グロテスクで崩壊した世界に生きているかということを考えさせられます。ディズマランド、行ってみたかったな。もう終わっちゃったけど。

ディズニーランドじゃないよ!絶望の国、ディズマランドだよ!!

確実に世界はディストピアに片足を突っ込んでいます。いや、もうすでに片足どころが肩までズブズブなのかもしれません。


一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

こわれゆく世界の片隅でひっそりと叫んでみよう

つらい会社員時代、死ぬほど疲れたとき、労働で脳みそが腐りそうなとき、よく聴いていた曲。疲れるといまだにこの曲のイントロが頭の中でリフレインします。

後半の”Let me out of here・・・”のコーラスが切ないですね。

特許翻訳の勉強を始めた時に、私は、Eクワドラント(Employee)からSクワドラント(Self-employee)へ渡るのだ、と決心しました。そして願わくば、その次のクワドラントの景色も見てみたい(そこに住むのかは別として)。

私のような人間にとっては、簡単な旅でないことはわかっています。馬鹿にする人、あざ笑う人もたくさんいました。でも、どう考えても私の人生はこのままでは下り坂です。この崩壊していく世界で、20年間も失われ続けたこの日本で、しかもこれからも失われ続ける(であろう)我が国で、たった一人でどうやって生きていけばいいというのでしょう。

だからこそ、何度転んでも、血みどろになっても、あがき続けなければならないのです。だれかが作ったくそったれの世の中で、座して死を待つなんて私はいやなのです。一見キラキラした嘘ばかりのうすっぺらなこの世界で、幻惑されたまま緩慢な最期など迎えたくはないのです。

そのためにも、これからも様々なことを学び続けていこうと思っています。旅をし、いろいろな次元の事象を見、たくさんのよき知恵をつけて、精神武装しなければなりません。

螺旋階段を登り続けること

以前お勤めしていたとき、社内の技術者の方に技術的なことを質問すると、「女の子に説明してもわかるかなぁ。まー適当に訳しといてよ!」なんて言われたことを思い出します。

しかしそれがどうでしょう。あの頃わからなかったことが、今は理解できます。

そして、なんということでしょう。私のまわりの英語女子達には文系の私たちだとトライアル合格までに10年かかるという半ば都市伝説のようなものがありましたが、なんとか合格を勝ち取ることができました。嘘じゃん!

やっと特許翻訳に手がかかったなってかんじです。まだまだ螺旋階段を半周といったところでしょうか。戦いはこれからです。

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