通院しています(泣)
今までたいした病気もなく、のほほんと生きてきた私ですが、人生初の病院通いをしています。
爪周囲炎になってしまいました。
爪周囲炎とは、爪の周辺部分に菌が入り込み、炎症を起こして膿がたまる病気のことです。ささくれや深爪をしたときに感染しやすい病気で、特に体の抵抗が落ちているときに、皮膚の常在菌がそこから入り込み、炎症を引き起こします。
爪以外の部分に膿がたまると瘭疽(ひょう疽)と呼ばれます。

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/paronychia.html
爪周囲炎は手の指にもできる病気でもありますが、私の場合は足の親指にできてしまいました。
足は全体重が掛かるところでもあり、立ったり座ったりと動かすことが多い箇所なため、直りにくい箇所だといわれています。しかも、図を見て頂くとお分かりの通り、爪の付け根と言うのは、骨や脂肪があるところなので、血中の抗生物質が効きにくいのです。
足の指?たいしたことなくね?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが重篤化すると、炎症が周辺組織へ広がって、骨髄炎やリンパ管炎などになることもあります。その場合は指を動かしただけでも激痛が走るようになるそうです。その場合は入院もありうるとのことです。
異変に気づくきっかけは、足の親指の爪が全く伸びなくなったことに気づいたことからでした。そして徐々に親指の爪の根元部分がうっすらと腫れてきました。痛みはほとんどありませんでしたが、念のため病院で見てもらいました。
病院に行くと、とりあえず抗生物質を服用しながら様子を見ましょうということでした。先生によると、この処置でほとんどの人は直るから心配ないっしょ、大丈夫っすよ、くらいの感じでお話されていたので、じゃあ、おくすり飲めば治るんだ。うぇーい!ぐらいに私も思っておりました。しかし。ここからが大変だったのです。
処方された抗生物質を飲み続けましたが、その後しばらくすると膿が出て、親指がパンパンに腫れてきました。靴を履くと痛みを感じるため、とうとう外出ができなくなりました。これが今年の5月頃の話です。
再び病院に行くと、膿から菌を培養して特定してから、それにあった抗生物質を処方しましょうと言われました。それから一週間たって、検査の結果を教えてもらいました。「黄色ブドウ球菌」という菌が原因であることがわかりました。つづく。
病気がきっかけとなって始めたこと
今まで菌とか、抗生物質とかとは無縁の人生を送ってきました。
でも、この病気がきっかけで、細菌というものがどういうものか、抗生物質って何なのか、それに対する体の免疫反応はどのように作用するのかということに興味が湧きました。なにせ、自分の体でリアルに起こっていることなのです。痛いし、早く治りたい。身体に関わる問題というのは、誰の問題でもなく、自分にとって切実な問題です。
実は今現在、このほかにも別の要因があり、諸事情により身体的に机に座るということができません。こちらの方は抗生物質の服用が必要なくなってから治療した方がいいのではないかということでした。そのため、体の回復を待ちながら「エッセンシャル免疫学」で勉強をすすめようと思います。これを読みながら、対訳を取り、ゆくゆくはバイオメディカル系のトライアルを受けるつもりです。ちょうど少し前にお肌のメカニズムを知るために細胞生物学のお勉強を始めたので、相乗効果が得られるのではないかと思っています。
いろいろとやりたいことやあせりはあるのですが、身体をもって地上に生きる人間にとって、自己の身体とは代用品のないかけがえのないものです。健全な肉体があってこその私なのです。病気をしてから、そんな当たり前のことにあらためて気づかされました。
免疫は、いろいろ調べているとなかなか奥深い世界です。免疫細胞はどうやって自己と侵入者を区別し、攻撃を開始するきっかけとするのか?このあたりは人間が生きるために敵を作って排除してきた歴史になぞらえるような気がします。これだけ病原菌にまみれた世界で、生命体が免疫機能を働かせながら健康に生きているということは、奇跡以外の何者でもないのです。
関係ないですが病院というとこれを思い出します。
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