これから一生興味をもってできそうな分野とは・・・私にとっては化粧品分野です。
きっかけは、お正月に岩下志麻さんと写真家の下村一喜さんの対談をTVで見たときに感じたことからでした。そこで流れた映像に、すっかりしびれてしまったのです。
映像の中で、「卑弥呼」という映画の、眉毛を剃った若かりし岩下志麻には、恐ろしいほどの、ぞっとするような美が体現されていました。美とは、気持ちいいものだけではないのです。それは、なにか畏敬を起こさせる、身の毛のよだつ、触れてはいけない、しかし高貴さを伴うものでした。古代人は、それを指して神と呼んだのでしょう。
下村さんのお撮りになった岩下志麻の写真をみて、私はめまいを感じました。古代人の感じた恐怖と崇拝を、追体験したわけです。
そして気づいたらメナードの特許を読みあさっておりました(岩下志麻さんはメナードのCMを長年されていて、その期間の長さからギネス記録になっているそうです)。
翻って考えてみると、私は美術が好きで、特に現代アートが大好きでした。古典的なアートももちろんいいものですが、現代アートはヒリヒリします。なぜかというと、現代アートと称されるものは、「今」をそのまま切り取っており、また人間とは、現代を語るとき否が応にも批判的になるものだからです。
そんなわけで、「美」に関する仕事がしたい。しかも特許翻訳で。となると、化粧品がいいのではないかと思ったのです。
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