学習記録:解放された円環運動の中で

トライアルに合格したところから実ジョブがきてそれを提出した後、さらにわりとまとまったワード数のジョブが来ました。そのため現在はこちらにフルコミット中です。

調査をし、ざっと訳し終えたものの、見直しと用語統一に時間が掛かっているのを感じます。講座では、「訳語は一発で決めるべし」といわれています。しかし、一発で決めたはいいものの、見直しをする際に、訳し分けや、この語は別の単語との関係によって変えた方がいいものか・・・など全体的なバランスとして悩ましいところがでてきてしまいます。

この辺のお悩みポイントをリスト化して、すぐに決めることができる基準を自分の中で確立する必要性を感じました。

今週視聴した、レバレッジ特許翻訳講座のビデオセミナーです。実ジョブ優先なので、あまり視聴できていません。

2551_トランスクリエーションとブログマネタイズ

587 手術シミュレーション用軟質血管モデル(17)

588 手術シミュレーション用軟質血管モデル(18)

2589_カロリメトリについて

「2551_トランスクリエーションとブログマネタイズ」で、ブログの目次をつけるように指示されていましたので、wordpressのプラグインLink Libraryで作成してみました。

Link Library

このプラグインをインストールすると、見出しを勝手に目次にしてくれます。とっても簡単です。便利な時代になりましたね。

また、バイオの勉強を始めたため、「手術シミュレーション用軟質血管モデル」のシリーズを視聴しています。aneurysm、すなわち動脈瘤のモデルを作製する3Dプリンターの特許なので、バイオ(血管)あり、化学(樹脂)あり、機械(3Dプリンター)ありの、ハイブリッド案件です。

また、このシリーズでは英訳のためのリライトについても学ぶことができます。特許は原文が難ありとよく言われますが、このリライト力があれば英訳にも立ち向かうことができるのではないかと思います。

関係ありませんが、”aneurysm”というとこれを思い出します。

変則的なドラムがドラマチックですね。私も男性に生まれたら、このくらいめちゃくちゃに太鼓を打ち鳴らしてみたいものです。こちらは”aneurysm”ならぬ”a-new-rhythm”といったところでしょうか。

もし、和訳だけでなく英訳もできれば、取引先が更に増えることになります。しかし、バイオの勉強も始めたばかりだし、その和訳のトライアルも受けたいし。法律関連のビデオセミナーもほとんど手をつけていません。やることがいっぱいですが、一つ一つやるしかありません。

あたまがパンパンになってきたので、寝っ転がりながら気分転換に10分ほど詩編を読んでみました。

もろもろの事象のうえに張られている

成長する輪の中で私は私の生を生きている

多分私は最後の輪を完成することはないだろう

でも 私はそれを試みたいと思っている

 

私は神を 太古の塔をめぐり

もう千年もめぐっているが

まだ知らない 私が鷹なのか 嵐なのか

それとも大いなる歌なのかを

――――リルケ「僧院生活の巻」より


リルケ詩集(新潮文庫)

やることはまだまだたくさんありますが、すこしずつ螺旋階段を登るように進むしかないようです。「成長する輪」とは、決して閉じることのない解放された円環です。つまり、完成することはありません。この詩には、大いなる存在に運命を委ねた者の、静かな力強さが感じられます。

それにしても、特許は一義的な言葉でないといけませんが、詩はいいですね。深さと広がりと厚みがあり、思考だけでなく感覚や記憶さえ呼び起こされるような気がします。アートもそうです。ほんの色彩の強弱によって、私たちはリズムを感じ、空間や時間すら感じることができるのです。

これってトランスクリエーションに使えるのではないかしら。しかし、言葉に対して表されるものが多義的であるため、それだけに難しいのだということも言えるでしょうね。

逆に、特許はシニフィエとシニフィアンが一義的であるがゆえに、当業者が使わない言葉を使っているとすぐにわかってしまうという難しさがあります。しかし、これは基礎的な物理・化学の知識と個々の事象に合わせた調査があれば、乗り越えることができます。

そうこうしているうちに、次のジョブが来ました。まだまだ手の内を探られているといったところでしょうか。常に試されています、おそらく微に入り細を穿つように。しかし、やりましょう。狭き門より入ろうではありませんか。鷹のように、嵐のように、あるいは大いなる歌のように、正面突破したいと思います。

こちらも納期が長いので、今時間が掛かっているところを短縮できるように取りかかるつもりであります。

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